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第24話「星空の約束」

ベルがフォートと話し始めた丁度同じ頃、自室にいたアルメリアは浮かない表情を浮かべながら鏡台の椅子に腰をかけていた。 「(ねぇ、アージェント。この先世界は一体どうなってしまうのかしら...わたくしにも何かできることがあれば良いのだけれど)」 迫り来…

第22話「神軍特別部隊アレス」

ベルからのまっすぐな質問とその力強い瞳が、自分をしっかりと捉えて離さないことにアージェントは嬉しくなり思わず口元に笑みを浮かべた。 「…ただの兵士、か。……それでは納得がいくよう説明しよう。他の皆も聞いてくれ」 アージェントはバラつきだした意識…

第20話「誓い」

ソレイユ王とアルメリアの送迎を部下の兵に任せたアージェントは足早に作戦指令室へ向かった。 いつも冷静なアージェントにしては珍しく緊張し、焦っていた。 自室に戻る猶予はない、歩きながら考えを始めた。 まるで神話の様な敵を相手にするのだから相当の…

第18話「宣告」

*** これは神軍のメンバーが揃った記念すべき日の5日程前の出来事だった。 麗らかな日差しがソレイユへ差し込むいつもと変わらない朝、アージェントはいつものように手早く支度を済ませると自室を後にした。 ソレイユ王に第五銀河の近況報告を行うのは大…

第16話「集合」

朝露が木々の葉を濡らす涼やかな朝、招集令状によってソレイユへ集った者達は指定された会議室へ足を運んだ。 集まったメンバーはアージェント、ベル、フォート、サヴァンの4名だった。 アージェントは他の2人と顔見知りのようでそれぞれに挨拶をしていた。…

第14話「風の星ヴェント」

活気のある港から爽やかな風が街中へ流れ込む星、ヴェント。第五銀河惑星の5つ目の星である。 港を中心とした賑やかで明るい人々の行き交う街は表向きの姿であり、金の亡者と化したこの星を統べるヴェント王、第一子息のスロウス王子の命ずる様々な税や天上…

第12話「友人」

*** 「手紙…?差出人はアージェント・ブラン……ブラン?」 ブランといえば他の星に住む者も知る光の国ソレイユのブラン家。大変な名家であり、そのブラン家第一子息アージェントよりサヴァンの元に手紙が届いたのは今から3年前の事だった。 手紙の内容は【…

第10話「幼馴染み」

*** 朝日が眩しく木々の間から差し込むさわやかな春の朝。川沿いにある大きな木の下で5歳のフォートが赤い髪を目立たせ、日差しにキラキラと汗を光らせていた。 「…ふぅー……」 休憩がてら木陰に座り込み傍に置いたタオルで汗を拭いていると、透き通る川の水…

第8話 「公爵の考え」

アルメリアとアージェントの姿を見送るとベルは言われたとおりに部屋に入った。部屋に入るもどこか落ち着かず室内を目視程度に見ていると、小さなノックの音と共にアルメリアの言っていたお茶が運ばれてきた。召使の女性は二人分のお茶を用意しながら、どう…

第6話「作戦開始」

丁度同じ時、ソレイユでは一人の兵士が慌しく公爵の居る執務室の扉を勢いよく開けた。 「ア、アージェント様!!」「…どうした、その様に慌てて」「はい、只今幹部よりフルール同盟国オーキャルが接近中の謎の彗星によって侵食されたとの報告が…」 その知ら…

第4話「速報」

モナミの小隊長任命式目前としたある日、統一国ソレイユでは、近頃発見されたこの第五銀河惑星に接近中の謎の彗星についての会議が行われていた。 「…以上です」「では随時彗星の観測を怠らぬように」「はい…隊長、余談ではありますがフルールの同盟国のオー…

第2話「外れた道」

フルール一の大きさを誇る大神殿。穢れのない真っ白い色に包まれたその清楚な概観は、第五銀河惑星統一国ソレイユをイメージして作られたという。その真っ白な神殿の中心を表す巨大な扉は今回の公爵訪問のような大きな催し物でもなければ滅多に開かれること…